地盤沈下の原因と対策を詳しく解説しています。
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  1. 地盤沈下はどうして起こる?原因と対策を解説

地盤沈下とは

地盤沈下とは

地盤沈下とは読んで字の如く、地面あるいは地表が沈んでしまう現象を表すものです。なぜ地盤沈下が起こるのかについては、自然現象を要因とするものと人為的な要因があります。そして、地盤沈下は一度発生すると自然に回復することはなく、また沈下が始まると一気に進む可能性が大きいため、甚大な被害を起こさないためにはそれらを引き起こす要因となるものを作らないようにすることがとても重要です。ではこの地盤沈下を引き起こす原因について以下で詳しく見てみましょう。

地盤沈下の原因

地盤沈下の原因

①地下水の汲み上げによる地盤沈下

地盤すなわち土の中には水分や空気が多く含まれています。井戸などで地下水を汲み上げることによって周辺の土の中にある水分が失われてしまうと、その分土の体積は小さくなり、地盤沈下が発生します。家庭用の井戸での地下水の汲み上げによって地盤沈下が発生することはまずありませんが、工業用や農業用に大量の地下水を一箇所から汲み上げる場合には注意が必要です。

②工事による地盤沈下

地下トンネル工事や地下鉄工事など、地下設備の敷設工事が原因で地盤沈下が起こることもあります。

③圧密による地盤沈下

水分や空気を多く含む地盤の上に重い建造物が建ち、長年に渡って地盤を圧迫し続けることによって圧密沈下が起こることがあります。例えば川や海の近くに工場や倉庫を建てた場合、水場に近い方の地盤が圧迫されると建造物が傾いてしまったり、建築の際に盛り土をした部分が傾いてしまったりといったことが起こるケースがあります。

④自然災害による地盤沈下

通常は水・砂・空気・土がバランスよく構成されることで成立している土壌に地震が起こると、重量のある土や砂が下に沈むことで空気と水が上に浮かんで噴き出してくる液状化現象が起こります。特に水分を多く含む土壌で起こりやすい現象ですが、こうなると当然地盤沈下が起こります。

対策はある?

対策はある?

地盤沈下による被害を回避するには、まず建物を建てる前に詳細な地盤調査を行うことが最善の対策です。そしてもし調査によって水分が多めで地盤が緩いなど構成物のバランスが悪いことがわかった場合は、建築物を上に載せる前に地盤改良工事を行う必要があります。

すでに住んでいるあるいは利用している建物下で地盤沈下が起こってしまった場合は、早急に沈下修正の工事を行うほかありません。沈下修正の工法にはいくつかあり、今後沈下が再発生するリスクや工事に伴う生活あるいは操業上のリスクなどがそれぞれ異なります。価格だけではなく各工法の特徴をよく理解して選ぶようにしましょう。

各工法について、詳しくはこちらで解説しています。

事業用の建物に採用される4つの沈下修正工法
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