工法の比較結果
床を完全に新しくしたいならコンクリート打替え工法
コストや工期は気にせず、床を完全に新しくすることを最優先するなら、コンクリート打替え工法が最善の解決策です。コンクリートの取り壊しによる騒音や振動、ならびに産業廃棄物が生じるというデメリットはありますが、床の問題を根本的に改善して新しく生まれ変わらせることができる工法です。
操業を止めずに直すならウレタン注入工法
施工中に荷物や機材を移動することができない、操業を止められない、床を壊す際の騒音や振動が発生するのは困る、短期間で直したい、というご要望がある場合はウレタン注入工法がおすすめです。また、床下の空洞をウレタンで100%埋めることが可能であるため、クラックや沈下が再発生するリスクも抑えることができ、長い目で考えると最もコストパフォーマンスのよい工法です。
沈下量が多い場合に経済性のみを優先するならコンクリート増し打ち工法
操業を停止できる施設ならば、工事費を抑えられるのはコンクリート増し打ち工法です。地盤沈下に起因する床下空洞の根本的な解消はできないこと、コンクリートの重みで再沈下するリスクがあることを踏まえた上で、建物の長期的な使用を考えるよりもとにかく費用を抑えたいという場合には最もおすすめの工法です。
沈下量が少ない場合に多少のリスクに目をつむるなら表面処理工法
コンクリート増し打ち工法と同じように操業を一定期間停止できる施設ならば表面処理工法もおすすめです。また、コンクリート増し打ち工法と同様に床下の空洞が解消できないという点に加え、クラックが発生している場合は再発のリスクがあることを承知するならば、沈下量が少ない場合には短期間・低コストで施工することが可能な工法です。