沈下修正工法・業者の選び方における7つのポイントについて詳しく解説しています。
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  1. 沈下修正工法・業者の選び方における7つのポイントとは?

沈下修正工事を依頼する前に

沈下修正工事を依頼する前に

床の傾きやたわみは、修正に大きなコストとリスクが伴うため、非常に難しい選択を迫られます。誰しも、リスクがより少なく、確実な修正効果を得られ、コストを抑えられる方法を選びたいに違いありませんが、床の傾きやたわみが発生している場所にある建物の種類や面積、立地、地盤の沈み方などの現れている「症状」は様々であり、またその場所で営まれている事業も様々です。条件がこれだけ多岐に渡る状況下で何が「最善の選択」であるかを決めるのは非常に困難です。まずは建物の持ち主や管理者、建物を実際に日々使用している人たちの希望するポイントをそれぞれ整理することから始めましょう。

確認しておきたい7つのポイント

確認しておきたい7つのポイント

①工事期間

工法によっては、工事期間中はその場所で通常行われている作業をすべてストップしなければなりません。つまり、一度工事に入ってしまうと終わるまで利益は生み出されないということになります。となると、利益を生まない時間を最小限に抑え、利益の追求に充てられる時間をできるだけ早く取り戻すことが賢明ですね。したがって、工事にかかる時間は短いほど望ましいと言えます。

②操業を止める必要性

可能ならば工事の間も操業を止めたくないというのがすべての依頼主の本音ではないでしょうか。操業を中止するとなると、単にその間の売上がゼロになるだけでなく、荷物や機械、商品棚など、工事を行う部分の床の上に載っているものをすべて移動する必要があります。また、その間にも従業員の人件費は発生し続け、ビジネスには大きな影響を与えてしまいます。もちろんこうした移動や活動休止を行わずに工事を行えるのがベストでしょう。

③騒音、振動など近隣への影響

修正工事が必要な場所の周辺環境にもよりますが、すぐ近くに住宅や学校がある地域ならば騒音、振動対策は必ず行っておかなければなりません。細かい規則内容に違いはありますが、自治体によって著しい騒音・振動を発生させる作業は指定されており、騒音のレベル・作業時間・作業期間も細かく定められています。

④産業廃棄物

工法によって沈下している土間コンクリートをすべて壊して新しく作り直すため、産業廃棄物が発生することになります。そうなると通常の工事費のほかに産廃処理業者に支払わなければならない運搬費(回収料金)や処理費用が発生するため、軽視できないコストがかかるということを覚えておかなければなりません。

⑤環境面

修正工事を行った後、その場所を利用する人たちの身体に危害を及ぼしたり、地球環境を壊したりする材料を工事に使用していないかどうか、事前にしっかり確認しておきましょう。せっかくコストをかけて工事をした後にこうしたことが発覚しては、その後必ずさらなるコストがかかることになります。工法や業者を選ぶ際に必ずチェックしたいポイントです。

⑥恒久性

新築時は問題なかったであろう床が傾いた場合、その理由や選んだ工法によっては今後また同じ事態に陥る可能性があります。修正工事には単純に費用がかかるだけでなく、その場所を利用する人々の生活を一時的に変え、そこで事業を営んでいる企業そのもののエネルギーを奪うことにもなるため、なるべく長持ちする沈下修正工法を選びたいものです。

⑦施工費用

まずこの項目のみを比較検討するのはやめて、上記の①〜⑥をよく考えた後に、最終的にチェックするようにしたいのが施工費用です。建設を請け負った業者に相談するだけでなく沈下を専門に扱う業者やコンサルティング会社に相談し、まずは各工法の相場をそれぞれ知りましょう。その上で諸条件を鑑みて選ぶことが重要です。

まとめ

まとめ

沈下修正工事は、どんな老舗の企業にとっても初めてのことである場合が少なくなく、工事の内容や工法の種類、特徴などが専門的であるため、つい先方(工事業者側)の説明を聞いて鵜呑みにしてしまうこともあるのではないかと思います。

しかしここまで読んでいただけたらわかるように、まずは自社として何に重きを置きたいか、相場価格の確認をそれぞれ行った上で、譲れないポイントと予算をすり合わせていくようにすると、業者の選び方を失敗する確率は低くなっていきます。まずは上記の7つのポイントを比較しながら選んでみてください。

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